ルミのメルボルン便り⑳ ストリートライブラリー
2025.07.05

ストリートライブラリーとは、文字通り、道端にある図書館です。一般住宅入り口脇の柵の上に設置されていたり、ネイチャーストリップと呼ばれる住居と公道の間にある緩衝帯のような場所に設置されていたりします。

このストリートライブラリー、もともとはアメリカで始まった活動です。有意の方々が自発的にこの図書箱を設置するという、無料のボランティアによって奉仕精神にて運営されています。この仕組みの普及活動は、いくつかの団体が取りまとめをしているようです。

ストリートライブラリー

https://streetlibrary.org.au/what-is-a-street-library

リトルフリーライブラリー

ストリートライブラリーの団体に正式に登録されているものだけでも、ビクトリア州で1255個、オーストラリア全土では5403個もあるのです。この図書館は、上記の団体から購入することもできますが、自分で作った箱を設置することも可能です。その場合、団体に登録してもよいですし、登録せずに運営しているものもあるようです。

手作りと思われるもの。いろんな形態の箱が見られます

基本、貸出や返却の手続きは不要で、通りすがりの人が自由に持ち込み、持ち帰りしてよいのです。手持ちの書籍を地域の人々と分かち合い、そして読書を楽しむという考えに基づいているのですね。

近所のショッピングセンターに、無造作に置かれている本たち。

私の住まいの四方1キロ圏内でも、この小さな図書箱が数個あります。少なくとも五冊以上の書籍がいつも入っていて、中が空になっているのを見たことはありません。誰かが勝手に全て持ち去って、古本屋さんに売却してしまう、というようなことはないようですね。私も読み終わった本を何度かこのライブラリーに持ち込んだところ、気づいた頃には姿を消していたので、どなたかが楽しんでくれたことと想像しています。

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