ルミのメルボルン便りVol.84 Victorian Seniors Festival (ビクトリア州シニア・フェスティバル)
2026.10.10

今月10月は、毎年恒例のビクトリア州「シニア月間」です。

この1か月を通して、州各地で地域イベントや交流会、フィットネス・アクティビティなど、シニアの皆さんが楽しめるさまざまな催しが開催されます。

内容も実に多彩で、ヨガ、ズンバ、太極拳などのフィットネスをはじめ、映画会、手芸やガーデニング教室、ウォーキングツアー、ダンスパーティーなど、数えきれないほどのイベントが用意されています。しかも、その多くが無料、またはお得な料金で参加できます。

人気のイベントは早々に満席になることもあり、毎年この時期を楽しみにしている方が多いことがうかがえます。

さらに、シニアカードを持っている方は、10月3日から11日までの1週間、ビクトリア州内の公共交通機関を無料で利用できます。

ところで、英語の「Senior(シニア)」は、日本語の「高齢者」や「お年寄り」に近い言葉です。ただ、日本語に比べると、よりポジティブで、現役感や敬意が込められているように感じます。

言葉が持つイメージそのままに、シニアの皆さんが大切にされ、人生を楽しむことを応援されているー、そんなことを実感できる1か月ですね。

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ルミのメルボルン便りVol.83 サバーブ紹介 Box Hill (ボックスヒル)
2026.10.03

ボックスヒルは、メルボルン中心部から東へ約14キロに位置する郊外です。2025年の自治体統計によると、人口は17,333人、人口密度は1平方キロメートルあたり4,925人となっています。

「メルボルン第2の中華街」と呼ばれることも多く、ボックス・ヒル・セントラルを中心に、ホワイトホース・ロードやステーション・ストリート周辺には、アジア系の店舗が数多く集まっています。

中華料理は、大陸系、香港系、台湾系など幅広い料理を楽しめるほか、ベトナムやマレーシアなど、さまざまなアジア料理のお店もあります。また、アジア食材を扱う店舗も多く、品揃えや品質の面でも選択肢が豊富です。私自身も、アジア食材を探すときなどに、時々ボックスヒルまで足を伸ばします。

そんなボックスヒルに20年以上暮らしている方に、実際の住み心地を聞いてみました。

「シティから電車で約30分ですが、バスの路線もたくさんあったりで、特に不便を感じません。学校や保育園、公園、病院など、必要な施設が近くに揃っているのも気に入っています。

駅周辺には日常の買い物に必要なお店が十分に揃っていますし、駅から数分歩くだけで、静かで穏やかな住宅街になります。便利さと落ち着いた住環境の両方があるので、引っ越しは考えたことがありません」

日曜日のタウンホール前、アジア系コミュニティが集まってイベントが開かれていました。
タウンホールや警察署がある駅周辺から続く大通り、ホワイトホース・ロードは、街路樹が美しい並木道になっています。

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ルミのメルボルン便りVol.82 Rippon Lea Estate
2026.09.26

19世紀ビクトリア調の豪邸リッポンリーエステートは、メルボルンの中心地から南東へ10キロメートルの郊外Elstemwickにあります。1868年に実業家によって建設され、30以上の部屋を持つ大邸宅です。

約14エーカー(約7ヘクタール)の広い庭園には、ビクトリア州最古のテニスコートに、湖、シダ園などがあります。現在はナショナルトラストによって管理され、一般公開されています(有料)。

映画やドラマの撮影地として利用されるほか、結婚式やイベント会場としても人気の邸宅です。公式webサイトに掲載されている邸宅の見取り図を眺めたり、館内ツアーに参加したりすると、当時の上流階級の暮らしぶりや、そこに築かれていた豊かさの一端を垣間見ることができるでしょう。

また、入場が有料ということもあり、庭園は大勢の人で賑わうというより、どこか落ち着いた空気が漂っています。地元の方々にとっては、そんな心地よい庭園でピクニックを楽しみながら、のんびりおしゃべりをするのも、この場所ならではの過ごし方なのかもしれません。

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ルミのメルボルン便りVol.81 Cafe; Brunswick Eats
2026.09.19

カフェの所在地Brunswick East をもじっての、店舗の名前はBrunswick Eats。こちらのオーナーは、メルボルンの有名カフェ「Hardware Societe」でヘッドシェフを務めたり、惜しまれながらクローズした伝説的なベーカリーカフェ「Beatrix」ではベーカリーマネージャーをしていた方。そんな経歴からも、料理やスイーツへのこだわりが感じられるお店。

こちらは「Roasted Salmon Koftes」という一皿。新鮮な野菜とまろやかなドレッシング、ビートルートのソースが絶妙にマッチ。ヘルシーなのに食べ応えもあり、大満足のメニューです。

もちろん、スイーツも期待通りの美味しさ。グリーンをアクセントにした器との相性も良く、細やかなところまでセンスが感じられます。

店内は淡いグリーンとピンクを基調にした壁に、ビンテージ家具など、とても居心地の良い空間です。オーナーさんの弁は、「グラニー・シック(おばあちゃん家風のレトロで愛らしいスタイル)」なんだとか。

間口は小さく、外から見るとこぢんまりした印象ですが、店内は奥へと細長く続く造り。照明を少しおさえた落ち着いた雰囲気のコーナーもあれば、自然光が入る明るい席もあり、座る場所によって異なる雰囲気を楽しめます。

構えすぎないこだわりとChill(チル)なスタイルのメルボルンらしいカフェです。

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ルミのメルボルン便りVol.80 ウィルソンズ・プロモントリー国立公園 (Wilsons Promontory)
2026.09.12

メルボルンから南東へ約200キロメートル。ウィルソンズ・プロモントリー国立公園は、ビクトリア州を代表する広大な海岸沿いの自然保護区です。

ボートクルーズでは、「スカル・ロック(Skull Rock)」と呼ばれる象徴的な花崗岩の巨岩を間近に見ることができ、運が良ければイルカやアザラシの群れに出会えることもあるそうです。

約5万ヘクタールにも及ぶ広大な敷地には、多くの遊歩道が整備されています。海や山をはじめ、豊かな野生生物や植物など、変化に富んだ自然の景観を楽しめるのが、この場所の大きな魅力です。

夏のホリデーシーズンには多くの家族連れがキャンプに訪れ、数ヶ月前から予約が必要になるほどの人気ぶりだそうです。宿泊施設の周辺では、ポッサムがのんびり歩き回る姿も見られます。ただし、この愛らしい動物たちはテント内の食料を狙うこともあるので、キャンプの際にはくれぐれもご用心を。

ビジターセンター周辺を流れるTidal River。ビューポイントからの眺めは、湖のような美しい川面。

「ザ・プロム(The Prom)」の愛称で親しまれているこの公園は、ビクトリア州で最も愛されている自然の一つです。私自身も、これまで多くの友人や知人からその魅力を聞いていました。

実は、この美しい自然が今も大切に守られている背景には、過去の市民による活動があります。1990年代、州政府が進めようとした大型リゾート計画に対して、自然保護団体や公園の利用者などが反対運動を展開しました。その結果、過度に人工的な開発が進められることなく、自然そのものを身近に感じ、楽しめる場所として守られてきたのです。

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ルミのメルボルン便りVol.79 TOFU SHOTEN(豆腐商店)
2026.09.05

メルボルンで美味しい日本の豆腐が恋しくなったら、ぜひ足を伸ばして欲しいのがこの豆腐商店さん。Brunswick(メルボルン中心地より北へ5キロ)のSydney Road から少し入った路地にあるビルの一階にひっそりと佇む、つつましい雰囲気のお店です。

オーストラリアでは、大手スーパーやアジア系の食料品店でも豆腐や豆乳を手に入れることができます。でも、やはり日本のものとは少し味が違いますよね。

こちらの豆腐商店の商品は、まさに「日本の味」。豆腐はもちろん、豆乳も大豆の風味がしっかり感じられます。

実はこのお店、数年前からオージーの友人に教えてもらっていたところ。インスタグラムやローカル新聞でも紹介されています。

特に人気なのが、大豆やおからを使ったデザート。こうした商品は、ローカルの間で特に人気があるようです。

週末には、揚げたてのドーナツやナゲットを求めて、お店の前に人が並んでいることも。日本人のお客さんよりも、むしろローカルのお客さんで賑わっている印象です。

日本の味を楽しめるのはもちろん、大豆やおからを使ったちょっと珍しい商品にも出会える、メルボルンのおすすめスポットです。

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ルミのメルボルン便りVol.78 Author Talk (作家のトークイベント)
2026.08.29

メルボルンでは時に、作家や著作者を招いてお話を聞くイベントが開催されます。先日は図書館が主催したRichard Flanagan(リチャード・フラナガン)氏の新刊書記念イベントに行ってきました。

当日は、冬の寒さに加え雨も降るあいにくのお天気でしたが、多くの聴衆が集まり、会場のFitzroy Town Hallは満席となりました。

フラナガン氏はオーストラリア・タスマニア州出身の作家です。代表作の一つである「The Narrow Road to the Deep North」は、世界的に権威のあるイギリスの文学賞ブッカー賞を2014年に受賞しました。この作品は、日本でも翻訳され「奥のほそ道」というタイトルで出版されています。

この日のトークはインタビュー形式で行われ、最後には会場からの質問にも答える時間が設けられました。新刊書籍に関することや、政治、自然に対する愛情など幅広い内容が語られました。

印象に残ったのは、「大手メディアでは報道されないことや、声のない人に代わって書いていきたい」という趣旨の言葉。そして、「家族や友人、またはそのほかの人々との交流から希望が生まれる」という言葉です。知的で鋭い視点を持ちながらも、人とのつながりや自然を大切にする温かな人柄が感じられ、その言葉の一つひとつにとても心を動かされました。書籍を読むのとはまた違った印象を受けることができる作家のトークイベント、皆さんも機会があれば、参加してみてはいかがでしょうか。

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ルミのメルボルン便りVol.77 Ima Asa Yoru (カフェ・レストラン)
2026.08.22

Ima Asa Yoruは、ブランズウイックにある日本食にインスピレーションを得たカフェ兼レストランです。午後11時のオープンから、途中でブレイクをはさみ夜はディナーも楽しめます。オーナーは建築とインテリアデザインのバックグラウンドがあるとのことで、スタイリッシュでありながら、落ち着いて居心地の良い空間が魅力です。

また、同オーナーは、「Ima Project」としてサステナビリティ(持続可能性)を大切にするというコンセプトのもと、食料品や雑貨販売も行っています。

レストラン(1 Duckett Street, Brunswick)から数軒先(9 Duckett Street)には「Ima Pantry」という別店舗があり、テイクアウトにも対応しています。日本の食料品をはじめ、独自のセンスで選ばれた商品が並び、店内を見て回るだけでも楽しめます。

私は美味しい焼き魚が食べたくなった時や、ゆったりと食事をしたい時にこちらのお店を訪れています。

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ルミのメルボルン便りVol.76 Singing for Purpose(平和のために歌う集い)
2026.08.15

今年の8月6日は、広島に原爆が投下されてから81年となりました。この「広島の日」(Hiroshima Day)に合わせてメルボルンの合唱団と有志の方々が集まり、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)とMAPW(戦争防止医師の会)の支援のもと、平和を願うイベントが行われました。

会場はメルボルン中心街のスワンストン通り(Swanston Street)にある州立図書館(State Library)の正面階段。そこには数十人の人たちが集まり、原爆の犠牲者を悼み、核兵器のない平和な世界への願いを共有しました。平和を願う歌や詩の朗読をはじめ、尺八やマーチングバンドの演奏なども披露されました。日本から遠く離れたメルボルンで、広島の記憶を受け継ぎ、平和を願うこのようなイベントが行われていることに、驚きを感じると同時に、深い感動を覚えました。

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ルミのメルボルン便りVol.75 National Tree day
2026.08.08

National Tree dayとは、毎年7月の最終日曜日に行われる地域参加型の植林・環境保全イベントです。今年は7月27日に行われ、メルボルン近郊の自治体は地元ボランティア団体などと協力し、多くの場所で植林・植栽活動が行われました。私も友人と一緒に、メルボルン中心地から北へ約10キロにあるEdgars Creek Parkland(North Coburg)で行われた植栽活動に参加しました。

会場には自治体の案内ブースのほか、紅茶やコーヒーのセルフサービステーブルが設けられていました。地元のボランティア団体も活動紹介や、地域の自然を案内する印刷物を販売していました。

植栽活動は午前10時にスタート。この日はオーストラリア固有種の植物を植える作業で、自治体の自然保全スタッフがあらかじめ掘ってくれた穴に苗を植え、水をたっぷりとかけるというシンプルな内容です。

開始前は小雨でしたが、時間が経つにつれて参加者は次々と集まり、最終的には大人と子ども合わせて100人近くが参加していたように思います。参加は無料で、この場所では事前申し込みなども不要でした。また作業後には簡単なスナックが希望者に配布されました。

子どもたちは小さなシャベルやジョウロを手に、土に触れながら遊ぶように植栽を楽しんでいました。一方、大人たちも作業を通じて初対面の人と自然に会話が生まれ、地域のつながりを感じられる時間となりました。自然のために体を動かしながら、多くの人と交流できた、とても有意義な日曜日でした。

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