メルボルン・アッセンブリーは、メルボルンの未来について考える公開フォーラムです。メルボルンの新聞社「The Age」がメルボルン大学(University of Melbourne)と協力し、10月19日から3日間にわたって開催しました。
議論のテーマは、大きく分けて4つ。都市づくり(Shaping the City)、イノベーションと教育(Innovation and Education)、健康的な場所と暮らし(Healthy Places and People)、そしてスポーツと芸術(Sport and the Arts)です。
登壇者には、元ニューヨーク市長や都市研究の専門家、現職のビクトリア州知事など、多彩な顔ぶれ。それぞれの立場や専門知識を持ち寄り、メルボルンがこれからどのような都市を目指すべきかを議論する場となりました。
もちろん、このイベントは市議会などの正式な意思決定機関ではありません。ここで交わされた意見が、そのまま行政の政策に反映されるわけでもありません。それでも、専門家の知見を共有しながら、メルボルンに暮らす人々が「どんな街に住みたいのか」を考え、話し合うことには大きな意味があると思います。
オーストラリア統計局(ABS)の推計によると、2025年6月末時点のメルボルンの人口は約543万6,000人で、シドニーの約563万9,000人を約20万人下回っています。一方、2024〜25年度の人口増加数はメルボルンが約10万5,000人、シドニーが約7万5,000人と、メルボルンが約3万人上回りました。人口増加率もメルボルンが2.0%、シドニーが1.4%となっています。
人口が増えることを、単に街が大きくなるという話で終わらせず、そこで暮らす人々にとって、より住みやすく、魅力的な街にしていくにはどうすればよいのか。メルボルン・アッセンブリーのような場が、メルボルンの未来を考えるきっかけとなり、そこで生まれた議論が今後の街づくりにつながっていくことを期待したいと思います。

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10月のメルボルンは、イベントが目白押しです。10月19日から25日まで開催されるのは、メルボルン・ファッション・ウィーク(Melbourne Fashion Week/M/FW)。

この期間、メルボルンの街中にあるさまざまな場所が、ファッションショーの舞台へと姿を変えます。
有料の「プレミアム・ランウェイ」では、ビクトリア国立美術館(NGV)や州立図書館など、メルボルンを象徴する建築物や名所を舞台に、個性豊かなファッションショーが繰り広げられます。
さらに、誰でも無料で楽しめるストリートショーやポップアップ展示「ファッション・カプセル」、衣服交換会「クロージング・スワップ」なども街のあちこちで開催。個性的でエッジの効いた、メルボルンならではのリアルなストリートファッションも見逃せません。
今年のテーマは「Wear the Moment(その瞬間をまとう)」。その規模は300以上のデザイナーや小売業者が参加しているとのこと。
M/FWの特徴は、メルボルン市(City of Melbourne)が主催・運営し、市民や観光客も気軽に参加できることです。業界関係者やメディア向けの発表の場にとどまらず、「一般の市民や観光客が楽しめ、その場で服を購入して街の経済を潤すこと」を最大の目的(ランウェイ・トゥ・リテール)として設計されました。単に服を見せる場ではなく、さらには、地元のビジネスやクリエイターを応援できる仕組みになってい流のです。
こうした「ランウェイから販売へ」という取り組みを通じて、地元のファッション産業を支え、メルボルンが「オーストラリアの文化・ファッションの首都」としての存在感を高める役割も担っているようです。
昨年のイベントの様子は、こちらの動画でご覧いただけます。会場の雰囲気やファッションの魅力を、ぜひチェックしてみてください。

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毎年10月に10日間にわたって開催されるメルボルン国際ジャズフェスティバルが、今年も11月16日から始まりました。

130を超える公演に550組以上のアーティストが出演し、毎年6万人を超える観客が訪れます。
「街中にジャズの喜びを届けます」という理念のもと、プログラムの少なくとも35%を無料または低価格で提供。誰もが世界最高水準のライブ音楽を楽しめるよう、幅広い機会が設けられています。
会場は、シドニー・マイヤー・ミュージック・ボウルやハマー・ホール、メルボルン・リサイタル・センターといった著名な施設から、ジャズクラブ、フェデレーション・スクエアなどの公共広場までと多彩です。
出演者も、世界的なスターからアフリカをはじめとする各地のミュージシャン、地元のジャズアーティスト、学生まで実にさまざま。多様な文化や才能が交わる、まさにメルボルンらしい音楽の祭典です。


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今月10月は、毎年恒例のビクトリア州「シニア月間」です。
この1か月を通して、州各地で地域イベントや交流会、フィットネス・アクティビティなど、シニアの皆さんが楽しめるさまざまな催しが開催されます。
内容も実に多彩で、ヨガ、ズンバ、太極拳などのフィットネスをはじめ、映画会、手芸やガーデニング教室、ウォーキングツアー、ダンスパーティーなど、数えきれないほどのイベントが用意されています。しかも、その多くが無料、またはお得な料金で参加できます。

人気のイベントは早々に満席になることもあり、毎年この時期を楽しみにしている方が多いことがうかがえます。
さらに、シニアカードを持っている方は、10月3日から11日までの1週間、ビクトリア州内の公共交通機関を無料で利用できます。
ところで、英語の「Senior(シニア)」は、日本語の「高齢者」や「お年寄り」に近い言葉です。ただ、日本語に比べると、よりポジティブで、現役感や敬意が込められているように感じます。
言葉が持つイメージそのままに、シニアの皆さんが大切にされ、人生を楽しむことを応援されているー、そんなことを実感できる1か月ですね。

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ボックスヒルは、メルボルン中心部から東へ約14キロに位置する郊外です。2025年の自治体統計によると、人口は17,333人、人口密度は1平方キロメートルあたり4,925人となっています。

「メルボルン第2の中華街」と呼ばれることも多く、ボックス・ヒル・セントラルを中心に、ホワイトホース・ロードやステーション・ストリート周辺には、アジア系の店舗が数多く集まっています。
中華料理は、大陸系、香港系、台湾系など幅広い料理を楽しめるほか、ベトナムやマレーシアなど、さまざまなアジア料理のお店もあります。また、アジア食材を扱う店舗も多く、品揃えや品質の面でも選択肢が豊富です。私自身も、アジア食材を探すときなどに、時々ボックスヒルまで足を伸ばします。
そんなボックスヒルに20年以上暮らしている方に、実際の住み心地を聞いてみました。
「シティから電車で約30分ですが、バスの路線もたくさんあったりで、特に不便を感じません。学校や保育園、公園、病院など、必要な施設が近くに揃っているのも気に入っています。
駅周辺には日常の買い物に必要なお店が十分に揃っていますし、駅から数分歩くだけで、静かで穏やかな住宅街になります。便利さと落ち着いた住環境の両方があるので、引っ越しは考えたことがありません」


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19世紀ビクトリア調の豪邸リッポンリーエステートは、メルボルンの中心地から南東へ10キロメートルの郊外Elstemwickにあります。1868年に実業家によって建設され、30以上の部屋を持つ大邸宅です。

約14エーカー(約7ヘクタール)の広い庭園には、ビクトリア州最古のテニスコートに、湖、シダ園などがあります。現在はナショナルトラストによって管理され、一般公開されています(有料)。

映画やドラマの撮影地として利用されるほか、結婚式やイベント会場としても人気の邸宅です。公式webサイトに掲載されている邸宅の見取り図を眺めたり、館内ツアーに参加したりすると、当時の上流階級の暮らしぶりや、そこに築かれていた豊かさの一端を垣間見ることができるでしょう。
また、入場が有料ということもあり、庭園は大勢の人で賑わうというより、どこか落ち着いた空気が漂っています。地元の方々にとっては、そんな心地よい庭園でピクニックを楽しみながら、のんびりおしゃべりをするのも、この場所ならではの過ごし方なのかもしれません。

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カフェの所在地Brunswick East をもじっての、店舗の名前はBrunswick Eats。こちらのオーナーは、メルボルンの有名カフェ「Hardware Societe」でヘッドシェフを務めたり、惜しまれながらクローズした伝説的なベーカリーカフェ「Beatrix」ではベーカリーマネージャーをしていた方。そんな経歴からも、料理やスイーツへのこだわりが感じられるお店。

こちらは「Roasted Salmon Koftes」という一皿。新鮮な野菜とまろやかなドレッシング、ビートルートのソースが絶妙にマッチ。ヘルシーなのに食べ応えもあり、大満足のメニューです。

もちろん、スイーツも期待通りの美味しさ。グリーンをアクセントにした器との相性も良く、細やかなところまでセンスが感じられます。
店内は淡いグリーンとピンクを基調にした壁に、ビンテージ家具など、とても居心地の良い空間です。オーナーさんの弁は、「グラニー・シック(おばあちゃん家風のレトロで愛らしいスタイル)」なんだとか。

間口は小さく、外から見るとこぢんまりした印象ですが、店内は奥へと細長く続く造り。照明を少しおさえた落ち着いた雰囲気のコーナーもあれば、自然光が入る明るい席もあり、座る場所によって異なる雰囲気を楽しめます。
構えすぎないこだわりとChill(チル)なスタイルのメルボルンらしいカフェです。
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メルボルンから南東へ約200キロメートル。ウィルソンズ・プロモントリー国立公園は、ビクトリア州を代表する広大な海岸沿いの自然保護区です。
ボートクルーズでは、「スカル・ロック(Skull Rock)」と呼ばれる象徴的な花崗岩の巨岩を間近に見ることができ、運が良ければイルカやアザラシの群れに出会えることもあるそうです。

約5万ヘクタールにも及ぶ広大な敷地には、多くの遊歩道が整備されています。海や山をはじめ、豊かな野生生物や植物など、変化に富んだ自然の景観を楽しめるのが、この場所の大きな魅力です。
夏のホリデーシーズンには多くの家族連れがキャンプに訪れ、数ヶ月前から予約が必要になるほどの人気ぶりだそうです。宿泊施設の周辺では、ポッサムがのんびり歩き回る姿も見られます。ただし、この愛らしい動物たちはテント内の食料を狙うこともあるので、キャンプの際にはくれぐれもご用心を。


ビジターセンター周辺を流れるTidal River。ビューポイントからの眺めは、湖のような美しい川面。
「ザ・プロム(The Prom)」の愛称で親しまれているこの公園は、ビクトリア州で最も愛されている自然の一つです。私自身も、これまで多くの友人や知人からその魅力を聞いていました。
実は、この美しい自然が今も大切に守られている背景には、過去の市民による活動があります。1990年代、州政府が進めようとした大型リゾート計画に対して、自然保護団体や公園の利用者などが反対運動を展開しました。その結果、過度に人工的な開発が進められることなく、自然そのものを身近に感じ、楽しめる場所として守られてきたのです。
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メルボルンで美味しい日本の豆腐が恋しくなったら、ぜひ足を伸ばして欲しいのがこの豆腐商店さん。Brunswick(メルボルン中心地より北へ5キロ)のSydney Road から少し入った路地にあるビルの一階にひっそりと佇む、つつましい雰囲気のお店です。

オーストラリアでは、大手スーパーやアジア系の食料品店でも豆腐や豆乳を手に入れることができます。でも、やはり日本のものとは少し味が違いますよね。
こちらの豆腐商店の商品は、まさに「日本の味」。豆腐はもちろん、豆乳も大豆の風味がしっかり感じられます。
実はこのお店、数年前からオージーの友人に教えてもらっていたところ。インスタグラムやローカル新聞でも紹介されています。
特に人気なのが、大豆やおからを使ったデザート。こうした商品は、ローカルの間で特に人気があるようです。
週末には、揚げたてのドーナツやナゲットを求めて、お店の前に人が並んでいることも。日本人のお客さんよりも、むしろローカルのお客さんで賑わっている印象です。
日本の味を楽しめるのはもちろん、大豆やおからを使ったちょっと珍しい商品にも出会える、メルボルンのおすすめスポットです。


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メルボルンでは時に、作家や著作者を招いてお話を聞くイベントが開催されます。先日は図書館が主催したRichard Flanagan(リチャード・フラナガン)氏の新刊書記念イベントに行ってきました。
当日は、冬の寒さに加え雨も降るあいにくのお天気でしたが、多くの聴衆が集まり、会場のFitzroy Town Hallは満席となりました。

フラナガン氏はオーストラリア・タスマニア州出身の作家です。代表作の一つである「The Narrow Road to the Deep North」は、世界的に権威のあるイギリスの文学賞ブッカー賞を2014年に受賞しました。この作品は、日本でも翻訳され「奥のほそ道」というタイトルで出版されています。
この日のトークはインタビュー形式で行われ、最後には会場からの質問にも答える時間が設けられました。新刊書籍に関することや、政治、自然に対する愛情など幅広い内容が語られました。
印象に残ったのは、「大手メディアでは報道されないことや、声のない人に代わって書いていきたい」という趣旨の言葉。そして、「家族や友人、またはそのほかの人々との交流から希望が生まれる」という言葉です。知的で鋭い視点を持ちながらも、人とのつながりや自然を大切にする温かな人柄が感じられ、その言葉の一つひとつにとても心を動かされました。書籍を読むのとはまた違った印象を受けることができる作家のトークイベント、皆さんも機会があれば、参加してみてはいかがでしょうか。
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