ルミのメルボルン便り㉞ テイフ;TAFE 
2025.10.11

TAFE(Technical and Further Education)とは、オーストラリアの公営職業教育訓練機関の名称で、日本でいうところの職業訓練校に近いものです。

そのコース内容とその学習期間は、非常に幅広く多岐にわたっています。TAFEを含む職業訓練校で習得する資格(CertificateからBachelorまで)は、オーストラリアで仕事をしたい方に、役立つものです。

私の通っていたTAFEでは、講師のほとんどが業界での就業経験者であり、ご自身の体験も交えて話してくれるため、大変興味深く、また参考になりました。

また就学に伴い、英語だけでなくコミュニケーション力も培うことができるかと思います。というのは、コースによると思いますが、私のクラスは全員がオーストラリア人でした。ただし、私のように移民で英語が第二言語という生徒も少数います。そのため、英語が苦手な者同士で助け合ったり、英語を母語とするクラスメイトに支えてもらったりしながら、簡単ではありませんでしたが、とても有意義な学生生活を送ることができました。

職業訓練校で大切な要素のひとつにプレイスメント(Placement;職業訓練実習)があります。コースで目指す資格レベルによって、実習が必須の場合とそうでない場合があり、カリキュラムに組み込まれています。実習先の探し方は学校によって異なり、学校が紹介してくれる場合もあれば、学生自身が見つけなければならない場合もあります。特に外国人や短期滞在の学生にとって、自分で実習先を探すのは簡単ではありません。その点、このTAFEでは多くの場合、学校側が実習先を紹介してくれるため安心です。
もし職業訓練校での就学を検討されているなら、入学相談の際、このプレイスメントについても確認しておくと良いでしょう。

TAFEでの学習については、下記のオーストラリア留学センターさんのホームページが参考になります。

多くのTAFEは、無料のオンラインInfomation Sessionや、時にはオープンスクールを催しています。

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ルミのメルボルン便り㉝ AFLグランドファイナル 
2025.10.04

先日の9月27日は、AFLの優勝決定戦でした。AFLとは、オーストラリアン・フットボール・リーグの略称であり、そのスポーツ自体を「エー・エフ・エル;AFL」または「フッティ;Footy」とも呼びます。また、グランドファイナル(GRAND FINAL)は、AFLプロリーグの優勝決勝戦を意味します。

ケアンズに住んでいた頃は、プロラグビーのNRLNational Rugby League, 決勝戦はAFLの翌週)が人気でしたが、ここビクトリア州のメルボルンでは、AFLが断然人気。特に、優勝決定制のグランドファイナル近くの一ヶ月は、学校や職場でも勝敗の行末が話題となり、知人などはこのグランドファイナルの成り行きでスケジュール調整をしたりしています。大手スーパーマーケットはグランドファイナルに合わせ、スナック菓子やバーベキュー用食材をセール販売します。親戚や友人宅に集まって一緒に観戦を楽しむことも多いため、そのパーティに当てこんだものです。

グランドファイナル翌日の大手新聞各紙

グランドファイナルは毎年9月の最終土曜日にメルボルンで開催されます。前日の金曜日はビクトリア州の祝日であり、会場周辺では決勝戦前日のパレードも行われます。

今年の優勝チームは、クイーンズランド州のブリスベンライオンズ。他州からも多くの観戦客がメルボルンを訪れ、また、当州出身のメルボルン住民も大いにその勝利を喜びました。

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ルミのメルボルン便り㉜ 香港スタイルカフェ 
2025.09.27

日本より外食コストの高いオーストラリアでは、アジア系のお店が比較的お得と以前ご紹介しました。今回は、そんなアジア系の一つであり、最近店舗数を増やしている香港スタイルカフェのご案内です。まずはシティのラッセルストリート(Russel Street)にあるHK Cafe。こちらのホームページを見ていただければ、その香港スタイルカフェの主な料理の傾向が写真付きでご覧いただけます。

香港系カフェはB級グルメな楽しさ満載です。代表的メニューは、バターと砂糖がたっぷりの香港風フレンチトーストやパイナップルパン、ベイクドポーク・ライス(ご飯と豚肉にトマトソースとチーズがのっています)。ボリューミーで高カロリーかつ手頃な値段のお店は、若い人たちでいつも混雑しています。

パイナップルバン

そしてこちら、香港出身の友人が時に訪れるというのがThe Lucky Guys Cafe。店舗はふたつ、シティとグレンウエベリー(Glen Waverley;シティから南東部へ約15キロの郊外、アジア系住民の多いエリア)にあります。

シティの店舗。Swanston StreetのダイソーとK martの側にあります

料理もお店の雰囲気も、まるで香港にいる気分になれる場所。私は香港式の濃いミルクティが好きですが、香港スタイルカフェではコーヒーと紅茶をミックスしたものも人気だそうです。

こちらはセットメニュー。香港空港のカフェで食べた朝食を彷彿とさせてくれました

こちらはClaypot Rice。香港では寒い時期にしか販売されないとのことです。ほんのりとしたスモーキーなご飯の風味が◎

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ルミのメルボルン便り ㉛ メルボルン大学
2025.09.20

メルボルン大学は、1853年に設立されオーストラリアで2番目、ビクトリア州では最も古い大学です。学部も多いので、校舎はメルボルン市内のパークビル(Parkville,)と、サウスバンク(Southbank)、そして少し離れたバーンレイ(Burnley;シティから東へ5キロ)に点在しています。

こちらはパークビルにある当大学附属の寄宿舎の一つ、Ormond College。1881年から現在まで利用されています。

大学院まで含めると、フルタイムの学生合計は5万3千人以上。100を超える研究センターと研究所を擁し、研究費の規模も膨大です。学内外の専門知識を集め、外部との連携もしているとのこと。

シティに近い便利な環境で、学生生活を楽しみやすいそうです。キャンパスにはスポーツや文化系のクラブも数多くあり、世界中から集まる学生と交流しながら自然に友人を作れる、と在学生は話していました。

メルボルン大学トラムストップ近くの校舎

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ルミのメルボルン便り ㉚ 医療について
2025.09.13

外国で体調を崩すと、不安ですよね。また医療英語に対しても不安をお持ちの方がいらっしゃるかと思います。メルボルンには日本人医師のいるクリニックがあります。

https://www.doctoraiko.com.au

知り合いの日本人女性がこちらでお世話になって、長く患っていた鼻炎がとても良くなったと聞きました。担当医師である愛子先生との日本語でのやりとりは、分かりやすくとても安心だったとのことです。上記ホームページで詳細を確認の上、ご予約ください。クリニック所在地もCollins Streetとシティ中心地にあるので、便利です。

クリニック外観 250 Collins Street Melbourne

また、英語対応となりますが、緊急診療所として”Urgent Care Clinic”と呼ばれるものが、ビクトリア州には29ヶ所あります。この診療所は、ビクトリア州政府と連邦政府の支援を受けて、地域の保険サービスによって運営されています。緊急診療所ですので、予約は不要。来院にはメディケアカード(オーストラリア国民健康保険)、かかりつけ医からの紹介状も必要ないとのことです。

https://www.betterhealth.vic.gov.au/urgent-care-clinics

緊急の医療が必要で、命にかかわるものではないけれども、助けが得られる診療所として紹介されている医療サービスです。症例としては、発熱・切り傷・火傷や骨折捻挫などです。私はまだ利用したことがありませんが、このサービスを教えてくれた知人は、2年前にホームステイをしていた日本人女性が高熱を出して数日寝込んでいた際に、この診療所にお世話になったとのこと。所在地の検索と診療時間は、上記のホームページにアクセスして、下へスクロールしていただくと、住所による郵便番号にて最寄りのクリニックが表記されます。

ご存知の方も多いかと思いますが、オーストラリアと日本の医療システムは違います。耳鼻科や整形外科の専門医に診てもらうには、まずGP(General Practitioner)と呼ばれる総合医に診てもらう必要があります。

シティに近いUrgent Care Clinic

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ルミのメルボルン便り ㉙ プレストンマーケット
2025.09.06

ビクトリアマーケットは、有名なメルボルンの観光スポットの一つでもあります。また、サウスメルボルンマーケットやプラーンマーケットも、おしゃれだったり、その場所自体が若い方に人気があったりします。では、もう少し違うものを見てみたい、という方にお勧めなのが、こちらのプレストンマーケット。ローカル色満載です。

プレストンは、メルボルン中心地から北方面へ約9キロの郊外にあります。シティから遠いためか、観光客らしき人もほとんど見かけません。週末は近隣の人々が買い出しに来るため、駐車場はいっぱいです。多民族が集まる地域なので、マーケットにはヨーロッパ系、東南アジア系、中東系など、さまざまな食材店や料理店が並んでいます。買い物をしなくても、食材を眺めるだけで十分に楽しめますし、気になるものを試したり、お店の人に質問してみたりするのも面白い体験です。また、食品だけでなく、アクセサリーやキャンドルなどの小物や、生活雑貨店もあります。正直、前述した3つのマーケットに比べるとおしゃれ度は低いですが、メルボルン郊外のローカル生活を垣間見るのによいかと思いますよ。

とても美味しいクレープ屋さん 各種15ドル前後

それぞれ好みのものを購入し、設置されているベンチで家族や友人たちと集ってランチするのが週末の一つの楽しみ。奥に見えるのは生肉市場。スーパーマッケットでは買えない部位もあり、好みの大きさに切ってもらうこともできます。

ローカル一押しのGzleme屋さん(中東系挟み焼きのパン) おばちゃん達がちゃきちゃきとお客さんを捌きながらパンを焼いてくれてます。中身の具材も色々と選べますよ。

おしゃれな自然食品屋さん。お茶やお菓子など、パッケージなども可愛くて、お土産にもよいかも。

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ルミのメルボルン便り㉘ フランクストン線のビーチ (Frankston Line)
2025.08.30

ビクトリア州の鉄道PTV(Public Transport Victoria)の路線の一つ、フランクストン線(Frankston Line)は、メルボルン市内から、モーニントン半島(Mornington Peninsula)の入り口とも言える街フランクストン(Frankston)の間を運行しています。

このフランクストン線でメルボルン中心部から南東へ向かって約22キロ、電車に揺られて約1時間。ポートフィリップ湾沿いの街・メントン(Mentone)付近に差しかかると、車窓から海の景色が見え始めます。そこから終点のフランクストンまでは、どの駅からも比較的ビーチが近いため、車のない方も気軽に海に遊びに行けます。

アスペンデール(Aspendale)からチェルシー(Chelsea)まで、砂浜をゆっくり歩いて約1時間。

アスペンデール(Aspendale)ビーチ。穏やかな日曜の正午、ウォーキングを楽しむ方々。

海かもめやペリカンもゆったりと時間を過ごしています。海水も透明感がありきれいです。

各ビーチには公衆トイレや簡易シャワーなど設置されているところが多いため、何かと便利ですし、駐車場もあります。夏は海水浴客で混雑します。ポートフィリップ湾にあるビーチのため、波がほとんどありませんので、お子様を遊ばせるのも安心かもしれません。季節外れでしたら、ピクニックがてら海辺でゆったり時間を過ごすのも良いですね。ビーチは数キロ以上、延々と歩き続けることも可能ですので、良いエクササイズにもなります。

各ビーチの詳しい案内は、こちらのサイトをご覧ください。

このカラフルな海辺のボートハウスも、時に売りに出されます。海辺で過ごすのに必要なビーチチェアやボートなどを収納している所有者が多いです。

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ルミのメルボルン便り㉗ セントキルダ St Kilda
2025.08.23

メルボルン中心地から南東方面へ6キロの郊外、セントキルダ。

ポートフィリップ湾に面した、シティから一番近いビーチがあり、観光客やローカルも訪れる人気のエリアです。

セントキルダでは、ビーチ沿のウォーキング、遊園地のルナパーク(開園は現在週末のみ)、そしてもちろんお買い物や食事も楽しめます。

ルナパークホームページより

長い歴史のある施設もいくつかあり、パブのホテルエスプラネード/通称エスピー(Hotel Esplanade /Espy)や、Palais Theatreなどが有名です。いづれも風情のある建物で、ライブ演奏やイベントが多く開催されています。

エスピーは建物内がいくつかに分かれていて、コーナーにより雰囲気がそれぞれ違います。

またライブハウスもいくつかあり、先日はメモ・ミュージックホールでの、Reviving the Sound of Timor(ティモールの音を蘇らせる)というコンサートに行ってきました。

ティモール移民第一世代という方々による伝統舞踏も披露され、彼らの音楽だけでなく、歴史や文化が垣間見えるライブでした。

セントキルダは、さまざまなレジャーやイベントを提供してくれる場所です。

ルミのメルボルン便り㉖ メルボルン国際映画祭 Melbourne International Film Festival
2025.08.16

8月7日から24日まで開催のメルボルン国際映画祭は、今年で第73回目を迎えました。

メルボルンでは通常の映画館と州立図書館を含めて10会場、ビクトリア州の地方の街では9会場での上映となっています。

会場のひとつ、シネマノヴァ(Cinema Nova)入口。ライゴンストリートにあり、お隣は有名なイタリアンカフェ・ブルネッティ。映画鑑賞後にお茶や食事も良いですね。

シネマノヴァ前の通りを隔てた反対側。メルボルンの本好きが集まる本屋さん(Reading)と老舗のイタリアンレストラン/ティアーモ(Tiamo)。

世界中から集められた上映作品275本に加え、その他短編映画もあり、多様な作品のラインナップ。ドラマやドキュメンタリーにホラー、アフリカや南米の映画などなど。古いものでは、1968年の香港映画もあります。日本映画では、早川千絵監督の「ルノアール」、団塚唯我監督作品『見はらし世代』(英語タイトルBrand New Landscape。当監督はカンヌ国際映画祭の監督週間に、日本人最年少の26歳で選出されました。)など複数の作品が上映されます。

映画祭パンフレットの一部

一般用チケットは1作品で28ドルですが、お得な回数券や映画祭サポーター用の割引もあります。人気や話題の映画はフェスティバル開催前から完売のチケットもあるので、気になる作品を見つけたら事前に予約することをお勧めします。

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ルミのメルボルン便り㉕ メルボルン・ブッシュウォーカーズ
2025.08.09

オーストラリアやニュージーランドでは、ハイキングやトレッキングのことをブッシュウォーク(Bushwalk)と言います。

メルボルン・ブッシュウォーカーズは、1940年に結成された長い歴史のあるハイキングクラブです。

このクラブは、様々なハイキングを企画していて、その行先はメルボルン市内から他州、時には海外へも足を伸ばしています。その内容もとても豊富で、5キロ程度のものから10キロを越すもの、街歩きや平坦な道をゆく簡単なもの、そして本格的山登りと、自分の体力や好みに合わせて選べます。

今月に予定された企画だけでも、こんなに沢山の活動があります。

私が時々参加しているのは、当クラブがバスをチャーターし、ビクトリア州の自然の中を歩くサンデーバスと呼ばれる企画。

朝の8時45分までにメルボルン市内にある集合場所に行き、バスで移動で目的地まで移動。バス代として、参加費用はバス代の30~35ドル。お弁当は各自で持参となります。ハイキング歴のある会員がボランティアでリーダーを務めてコースを引率します。リーダーはコースを事前に調べて歩いているので安心です。

この日のブッシュウォークはギプスランド東部(East Gipsland)のMt Worth

メルボルン在住でなくとも、一定の条件を満たせばビジターとして会の企画したデイハイキングに参加することも可能です。海外からの留学生や、他国から旅行に来た人も、時に参加をしています。私は以前、この会のデイハイキングで野生のコアラやイルカを見ることができましたし、友人もできました。ご興味のある方はぜひクラブのホームページをご覧いただき、ビクトリア州の豊かな自然と、ローカルとの交流をご体験いただければと思います。

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