メルボルンでは時に、作家や著作者を招いてお話を聞くイベントが開催されます。先日は図書館が主催したRichard Flanagan(リチャード・フラナガン)氏の新刊書記念イベントに行ってきました。
当日は、冬の寒さに加え雨も降るあいにくのお天気でしたが、多くの聴衆が集まり、会場のFitzroy Town Hallは満席となりました。

フラナガン氏はオーストラリア・タスマニア州出身の作家です。代表作の一つである「The Narrow Road to the Deep North」は、世界的に権威のあるイギリスの文学賞ブッカー賞を2014年に受賞しました。この作品は、日本でも翻訳され「奥のほそ道」というタイトルで出版されています。
この日のトークはインタビュー形式で行われ、最後には会場からの質問にも答える時間が設けられました。新刊書籍に関することや、政治、自然に対する愛情など幅広い内容が語られました。
印象に残ったのは、「大手メディアでは報道されないことや、声のない人に代わって書いていきたい」という趣旨の言葉。そして、「家族や友人、またはそのほかの人々との交流から希望が生まれる」という言葉です。知的で鋭い視点を持ちながらも、人とのつながりや自然を大切にする温かな人柄が感じられ、その言葉の一つひとつにとても心を動かされました。書籍を読むのとはまた違った印象を受けることができる作家のトークイベント、皆さんも機会があれば、参加してみてはいかがでしょうか。
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